県政報告にあたりご挨拶申し上げます。
常日頃より皆さまにはご指導とご支援を賜り、心から厚く御礼申し上げます。
平成29年の九州北部豪雨から県下で毎年災害が発生し、本年は新型コロナウイルス感染症対策のなかに⒋年連続の豪雨災害となりました。災害と感染によりお亡くなりになられた方々に心からのご冥福と、被災者の方々、感染症により治療を続けておられる皆さまにお見舞い申し上げます。
現在、県下では災害復旧途上の中に、新型コロナウイルス感染は未だ終息が見えない状況が続いており、コロナ禍により社会生活や経済活動も大きな影響が現れています。感染防止対策を講じつつ、社会経済における活動も進めなければならないという困難な状況を乗り越えるために取り組んでおられます全ての方々に、深く敬意と感謝を表す次第です。
今後、人獣感染症は将来にわたって大きな課題であることを私たちは認識しながら、コロナ禍を全員で乗り越え、新たな社会生活を構築し、失ったものを協働によって取り戻す努力と、今まで以上に豊かで安全・安心な社会を次世代に残すため、その気概が求められる新たな時代にあると考えております。皆さまのご協力を切にお願い申し上げます。
さて、私は昨年4月施行された県議会議員選挙で多くの方々の力強いお支えにより4期目の任をお預かりしました後、5月から福岡県議会第69代議長に就任し、本年6月末に退任致しました。お支え頂いた県議会議員各位ならびにご支援を賜りました皆さまに、改めて感謝申し上げる次第です。
県議会議長を務めた1年2ヶ月間には、誠に多くの経験をさせて頂きました。平成から令和に元号が改まり、令和元年に議長職を頂いたことに、時代の流れと変化を強く感じました。
議長就任は、知事、県議ともに改選後のスタートでありましたので、県政課題の解決のため、諸施策とその方向性をはじめ多くの議論が展開されました。知事も県議会議員も県民の皆さまとの信頼の上にお預かりしている職務であることを考えますと、知事と県議会の信頼関係が極めて重要であることを議長職を通じて強く実感したところです。
議長としての取り組みは多岐にわたりますが、平成29年九州北部豪雨災害から連続して発生した自然災害からの復旧復興。人口減少社会にある現在、人手不足、流通や消費形態の変化等により本県の基幹産業である農林水産業と商工業の振興と、地域社会とその将来を見据えた社会福祉と教育・子育ての施策の推進は不断の対応が求められます。地方振興の一つの柱となっている地域観光のための宿泊税導入と振興策、スポーツ振興のための基金創設なども議会の議論によって推進された施策です。とりわけ県政の課題となっていたJR日田英彦山線復旧は、地域と県議会の信頼のもとに真に県議会主導で議論を展開したものでありました。解決方策を見いだし、沿線地域振興基金を創設できたことは、私にとって極めて貴重な経験となり、多くの知見を得ることもできました。また、県議会が友好協定等を締結している様々な国・地域との交流の機会も得ました。諸外国・地域との交流が極めて大切な取り組みであることを学びましたし、海外福岡県人会世界大会を主催者の一人として開催した折には、先達者への感謝とともに、国と国との関係構築には人と人とのつながりが重要でありそれが基礎であること。これは今後私たち世代の使命ではないか、と認識を新たにしたところです。
新時代「令和」となりました。私たちが現在そして将来に直面する課題は、人口減少社会という新たな環境の中にあることを踏まえておかなければなりません。そこでは国と地方の関係とそれぞれの役割、そして市町村、県、国の連携とそのあり方の再構築が求められる時代に入ってきています。
このことは、従来の地方創生や地域振興も含め、公としての役割とその実行においては、社会環境の変化が進んでいくことを見据え、先入観にとらわれず変革力を発揮することが必要とされます。
そして将来、これを実践した時代が「令和」であったと次の時代につなげていきたいと考え、これからも邁進して参る所存です。
結びに、皆さまのご健勝を心から祈念いたしますとともに、今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げ、議長退任のご挨拶、県政の報告とさせていただきます。
正副議長就任記者会見
九州各県議会議長会会長の栗原は、菅官房長官(現:内閣総理大臣)、麻生財務大臣、江藤農林水産大臣をはじめ政府に災害対策を緊急要請した。
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